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第144話 愚かな過去

Auteur: Aica
last update Date de publication: 2026-08-17 19:00:40

【一弥side】

スタジオに戻り、俺は編集長に声をかける。

「あっ、桐生社長」

「編集長。お疲れ様です」

「杏華さんの撮影見られましたか」

「はい」

「すごいわね。あの子。本当に自分で乗り越えて、すごい撮影にしてたわよ」

「えぇ。本当に」

やっぱり編集長の言ってたとおり、編集長も認めるほどの撮影だったってことだな。

「実は、そのことでご相談が」

「何かしら」

「この今回の企画で人気や可能性が出たら、巻頭ページや表紙に使うと言ってましたよね」

「そうね」

「その件ですが、うちの杏華も平等に判断してくれませんか」

「──そのつもりよ」

「……そうですか。ならよかった。最初これは出来レースだとおっしゃってたので──」

俺は冷静に呟く。

「最初はね。そのつもりだったわ。杏華さんは、あなたがどういう人

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